モンキーハウスへようこそ

誰の役にもたちたくない

ポリエステル100%

しっかりしようと思っていた3連休も思うだけでだらしなくおわりました。泥のように眠り目がさめては本をよみあさり、とくに意味も無く部屋の中をうろつく日々。きっと私はさみしがりやなんだなと思います。寂しがりやなので読んでいる本がそっぽをむくと途中で投げ出し別の本をひらき構ってもらう。いつのまにか数冊が読みかけのまま、しおりもせずにひらかれたままで。物事を同時こなすことができないのでいつもやりかけのままで放置します。人間関係も同じ。そのあと野に放たれた私は、金時計からふらふらとゆっくりあるきました。そこにいるひとたちはなんらかの目的があってそこにいるようでした。ただ名駅という街を通りすぎる人たちは何かしらの用事があって、一切私とは関係が、興味が、用事が、ないのだという実感を得ました。ふらっと立ち寄ったバーバリーの店員さんが唯一興味を示しやたら熱心にトレンチコートの魅力や歴史を説明してくれました。そっぽを向いていた世の中が少しだけこちらに手招きしてくれたようで嬉しくなりました。この人にとってのトレンチコートの始まりはバーバリーであって戦争ではないのだなと思いながら聞いていました。トレンチコート8万円。哲学的なことを言いたいのではなくただただ自分が手にしたものの価値の原点を知りたかっただけだと思います。去年はワインを徹底的に学んだ。意味も無く。今年はウイスキー。マッサンの影響だと思われるのが少しだけのこした羞恥心をくすぐっているので、密かな楽しみにしておくことにしました。ジムビーム1100円。人生の深さを少しでも味わえればとお酒を覚えようとかそんな理由だったとおもいます。少しだけすこしだけ空っぽになった顔で帰宅してから散らかっていた本を片付けました。内容はおぼえていいません。探偵ものと魔法ものとあとは猿の手です。飲めばのむほど出てくる浅はかな自分のことがお酒を知るごとにお酒と一緒に好きになっていけたらいいと思うことにしました。