モンキーハウスへようこそ

誰の役にもたちたくない

リストにない買い物

朝5時15分に目が覚める。半年ほど前ならベットから飛び上がり書物やらを読みあさっていたが今は朝40分程参考書で問題を解く時間があれば事足りるとタカをくくり起きようともしない。堕落した豚は顕著に腹に現れている。電気を消さずに寝ていたのでちゃんと消してからもう一度眠りにつく。そういえば父から夜食事に誘われていたことを思い出し、行くか行くまいか天秤に量り6時20分再び起床した。朝食をとり、毎朝恒例のスクワットをこなした。気分がよかったのでいつもより10回多く数を数えた。一応よそ行き最低限の服装を選び家をでる。会社にいきトイレで数回サボリを加えながらfc2動画がなくなるニュース以外とりわけイベントのないまま適当に仕事をこなし20時退社。その足で伏見へ向かう。自転車がおいてある駅を通り過ぎ伏見駅から早歩きで700m。伏見は好きだ。名駅と栄と栄えた2都市に挟まる空間は他とは異なる時間の進み方をしている。次引っ越すなら伏見にしようと思いました。店に着くと父と画家の先生とその娘さんがほぼ終わりかけの食事をしていた。予想以上に娘さんが綺麗な人だったのでもっとちゃんとした服装をしてこればよかったと後悔する。しかし1杯目のビールでどうでもよくなった。好きなものを頼めと言われたが特に食べたいものがなかったので高そうなものを頼んでおいた。美味しいものが好きだが、最近何を食べても味気ない。味気の無いままで終わらせていたら舌は劣化の坂道を勢いよく転げ落ちる。会話をしなければ会話が下手になっていく。歩かなければ足は弱くなっていく。なので舌には味の記憶を持たせる為に食べたものは一つ一つコメントをする癖をつけた。職人三人の会話に入り込む余地はなかったので1人黙々と料理のレビューを頭に書き込んだ。帰りに際タクシー代にと父にお札を渡されたが明らかに多かった。帰り100円ローソンに寄り、ぼったくりのような値段のレタスと、食パン、もやし、どうしても甘いものが食べたくなったのでプッチンプリンとコーヒーを買った。リストに無いものがかごに入るたびに生活が圧迫されかばんも重たくなる。プッチプリン用にスプーンを3本も入れてくれた店員さんにお礼を言い自転車にまたがり無心に漕いだ。父から受け取ったお金は参考書と姉の出産祝いに使おうと決めました。